開催概要

開催概要

日程

2019年2月9日[土]~3月24日[日]

開催地

八戸市、階上町(青森県)、久慈市、田野畑村、宮古市、大槌町、大船渡市、住田町、陸前高田市(岩手県)、気仙沼市(宮城県)

参加芸能団体

三陸・東北の郷土芸能 23団体
アジアの芸能 2団体
現代アーティスト 4組・人

プログラム日程

宮古|2月9日[土]~2月11日[月・祝]
八戸|2月22日[金]~2月24日[日]
大船渡|3月1日[金]~3月3日[日], 10日[日]
ジャティラン 三陸縦断の旅|2月11日[月・祝]~2月28日[木]
三陸 ✕ アジア|3月3日[日]〜3月24日[日]

三陸国際芸術祭とは

東日本大震災で大きな被害を受けた三陸沿岸地域は、世界でも類を見ない芸能の宝庫です。
福島・宮城・岩手の三県だけで、2,000以上の郷土芸能の団体が存在していると言われています。
本芸術祭は、三陸沿岸という土地で幾世代もの伝承を経て根付き、今も脈々と受け継がれている「郷土芸能の魅力の発信」と、「国内外との芸能を通じた交流」を目的に2014年から毎年開催しています。
国際芸術祭という形で開催することにより、三陸の郷土芸能が世界と繋がるきっかけとなり、多様な文化との交流を通して、震災からの「文化・芸術による復興」に取り組んでいます。

1. 営みから、アートへ。

縄文期から人々は、豊かで厳しい自然の幸をいただきながら生活してきました。
また、自然災害といった人の力では制することのできない事象とも対峙してきました。
自然への感謝をもつと同時に畏れをもち、目に見えない力に祈る中で「表現」を生み出してきました。
生活の中で「祭り」が行われ、「芸能」をかたちづくってきました。
三陸の芸能には、古来行なわれてきた表現が残っています。
時に美しく、時に激しく、時に滑稽であり、現代にいたるまでの様々な芸術表現の根源を見ることができます。

2. 宿ル

人々は祈る中で、見たことのない獣の姿に、神仏を映し出しました
神霊が宿る芸能が、家々を廻り、福を授け、亡くなった方の霊を慰めます。
2019年は初めて冬に開催します。
自然が眠る東北の長い冬―人々は屋内に集い、新しい季節への祈りを芸能に託してきました。

3. 未来へ、そして世界へ

東日本大震災により、芸能団体も多くの被害を受けました。
道具が流され、メンバーを失いました。
それでも、「芸能」は残り、未来へと続いていきます。
被災の記憶とともに、
コミュニティ、そして人々の内に宿る「芸能」を未来へ、世界へと受け渡していくこと。
芸術祭を通して、深く人と人とが知り合い、語り合い、かかわりが生まれることによって、
三陸のもつ記憶、文化を広く、遠くへと伝えていきます。

歩み

2011

  • 11 Mar.
    【東日本大震災発災】
    三陸沿岸地域に大きな被害を与える。
  • 【文化関係者と東北にてミーティング】
    東北でのガソリンの販売が正常化したころ、東京の演劇関係者やNPO関係者と、東京から車で東北入り。仙台、盛岡、八戸にて、文化関係者と文化芸術で何ができるかを話し合う。
  • Apr
    【被災地へ】
    関西の大学関係者などのグループに混ざり、八戸市からダンサーと野田村に入る。足湯と身体ほぐし体操を行なう。 その後野田村に通うようになる。
  • May
    【支援活動スタート】
    ブルームバーグ社のサポートを受け「ダンスアーティストによる復興支援プロジェクトーからだをほぐせば、こころもほぐれるー」サイトを立ち上げる。からだほぐしなどの支援に行くことを希望するダンスアーティストを募り、被災地に行く交通費・宿泊費をサポートする活動を始める。
    http://dance-aid.blogspot.com/

2012

  • Jul
    【支援活動、次の段階へ】
    支援活動が2年目に入ろうとしているころから、支援する側と支援される側という関係性にジレンマを感じ始める。
    被災地の芸能をアーティストが習いにいくプロジェクトができないかと考え、知人を介して全日本郷土芸能協会/小岩秀太郎氏に出会う。思いを伝え、どなたか被災地の郷土芸能の方を紹介してほしいとお願いする。

2013

  • Apr
    【「三陸国際芸術祭」構想】
    小岩氏の紹介で、金津流浦浜獅子躍・浦浜念仏剣舞代表/古水力氏に出会う。
    この出会いをきっかけとし、「習いに行くぜ!東北へ!!」「三陸国際芸術祭」が始まる。
  • Aug
    【三陸の芸能に触れる「習いに行くぜ! 東北へ!!」第一弾】
    宮城日報主催の復興支援活動「やりましょう盆踊り」に、コンテンポラリーダンサーや制作者と一緒に、踊り手として参加する。
    何も語らずとも一緒に盆踊りを踊るだけで、良いのではと思えた。
    場所:宮城県東松島市、名取市、南三陸町、亘理町、石巻市
    http://narainiikuze.com/
  • Oct
    【「習いに行くぜ! 東北へ!!」第二弾】
    一カ月間大船渡に滞在。様々な芸能を習う中で、ようやく「人と人」という対等な関係になれた、と感じた。
    参加アーティスト:セシリア・マクファーレン(ダンサー・イギリス)、マニシア(ダンサー・福岡)
    習った芸能:金津流浦浜獅子躍、末崎七福神(大船渡市)、金澤神楽(大槌町)、小府金神楽(住田町)、小鯖神止り七福神、浜甚句(気仙沼市)
    http://narainiikuze.com/2013
    http://sanfes.com/sanpro/traditionalandmodern/866.html
    http://sanfes.com/sanpro/traditionalandmodern/878.html

2014

2015

  • Aug
    【「習いに行くぜ! 東北へ!!」第四弾】
    参加アーティスト:阿部一成(篠笛奏者・高松)、磯島未来(ダンサー・仙台)、今津雅晴(ダンサー・東京)、櫻田素子(ガムラン奏者・横浜)、田中望(美術家・山形)
    習った芸能:臼澤鹿子踊(大槌町)
    http://sanfes.com/sanpro/traditionalandmodern/179.html
  • Aug - Oct
    【「三陸国際芸術祭2015」開催】
    (大船渡市、陸前高田市、住田町、気仙沼市)
    http://sanfes.com/2015/

2016

2017

2018

  • Jul
    【三陸沿岸全域としての取り組みへの第一歩】
    三陸国際芸術推進委員会準備会を盛岡にて開催。
  • Aug
    【「三陸国際芸術祭2018プレイベント」開催】
    (大船渡市)
    http://sanfes.com/2018/
  • Sep
    【新たに事務所を開設】
    大船渡駅から徒歩6分のところに「三陸国際芸術推進委員会(準備室)」「三陸国際芸術祭」の事務所を開設。
  • Nov
    【三陸の郷土芸能を世界とつなぐ】
    12自治体、4民間団体からなる三陸国際芸術推進委員会を設立。
    三陸沿岸が連携し、より広い地域で三陸国際芸術祭を開催。

主催

  • 三陸国際芸術推進委員会、国際交流基金アジアセンター、NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク
  • 〈宮古〉NPO法人いわてアートサポートセンター、〈第11回みやこ郷土芸能祭✕三陸国際芸術祭〉宮古市、宮古市教育委員会、宮古市郷土芸能団体連絡協議会、〈五十集余情✕三陸国際芸術祭〉ヒガシ・デ・アエル準備事務局、〈三陸芸能列車〉三陸鉄道株式会社

共催

  • 八戸市、宮古市、大船渡市、久慈市、階上町、岩泉町、大槌町、住田町、普代村、田野畑村、(公社)全日本郷土芸能協会、三陸鉄道株式会社、NPO法人いわてアートサポートセンター、(一社)アーツグラウンド東北、みんなのしるし合同会社

助成

  • 損保ジャパン日本興亜「SOMPO アート・ファンド」(企業メセナ協議会 2021 Arts Fund)

協力

  • トヨタ自動車株式会社、NPO法人震災リゲイン、東北文化財映像研究所、NPO法人地球対話ラボ、一般社団法人つむぎや、なつかしい未来創造株式会社、宮古市国際交流協会、NPO法人プラス・アーツ、シネマ・デ・アエル プロジェクト、〈五十集余情✕三陸国際芸術祭〉有限会社コンテンツ計画、三陸みらいシネマパートナーズ、〈大船渡〉キャッセン大船渡、(一社)大船渡市観光物産協会、大船渡市郷土芸能協会、〈ジャティラン 三陸縦断の旅〉大槌町郷土芸能保存団体連合会

協賛

  • キーン・ジャパン合同会社、株式会社エイアンドエフ

特別協賛

  • 〈宮古〉いわて文化振興プロジェクト(真如苑)

後援

  • 岩手県、岩手県教育委員会、岩手日報社、東海新報社、デーリー東北新聞社、東奥日報社、IBC岩手放送、岩手朝日テレビ、テレビ岩手、めんこいテレビ、八戸テレビ放送、青森テレビ、青森朝日放送、エフエム岩手、FMねまらいん、青森放送、エフエム青森、コミュニティラジオ局BeFM

    「三陸防災復興プロジェクト2019関連イベント」

全体実施体制

  • プロデューサー|佐東範一(NPO法人JCDN)
  • プログラムディレクター|
  •  宮古:坂田雄平(NPO法人いわてアートサポートセンター)
  •  八戸:今川和佳子 ((一社)アーツグラウンド東北、PROA LLC.)
  •  大船渡:佐東範一 + ディレクションチーム
  • 海外芸能ディレクター|前川十之朗 (みんなのしるし合同会社) 、武藤大祐 (舞踊評論)
  • 郷土芸能ディレクター|小岩秀太郎((公社)全日本郷土芸能協会)
  • 郷土芸能アドバイザー|阿部武司(東北文化財映像研究所)
  • フェスティバルマネージャー|千田優太(JCDN岩手、(一社)アーツグラウンド東北) /神前沙織 (NPO法人JCDN)
  • 広報・翻訳|坪井奈穂美(JCDN岩手)
  • 広報アドバイザー|相澤久美(NPO法人震災リゲイン)
  • フェスティバルアドバイザー|稲田奈緒美(舞踊研究・批評)、吉本光宏 (ニッセイ基礎研究所研究理事) (五十音順)
  • 写真|田附勝
  • デザイン|LABORATORIES