7/23・24 100年後のまつりの支度2016「舟に音を積みこむ。」ワークショップに参加して

三陸国際芸術祭が今年も始まりました。
第1段は、宮城県気仙沼市唐桑町で行う「100年後のまつりの支度2016」です!

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ということで…
7/23・24に行われた『100年後のまつりの支度2016「舟に音を積みこむ。」ワークショップ』に参加してきました。

「目は閉じることができるが、耳を閉じることはできない」

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最初におこなわれたのは「音のワークショップ」。
普段、耳にする音は無意識のうちに選別されて、必要だと判断された音を抽出されて認識されるみたいです。その聴覚をほぐしながら、今まで無意識に聞こうとしていなかった音まで意識に入るようにするワークでした。
ゆっくりと流れる時間の中で、感覚が拡がっていくとともに、まわりの世界も一緒に拡がっていく感覚でした。

「ウミネコの赤ちゃんは黒っぽい」

音のワークショップの後、フィールドワークに出ました。
ビックリするほどに、普段の世界とは違った多様な音の世界に。最初は船に乗り込み、海原へ。船のエンジン音、金具がカタカタと鳴っている音、波と船がぶつかる音、風が自分にぶつかる音、ウミネコたちの声など、それぞれが耳に入った音をメモしていきます。採れたてのホタテもいただくことができ、味覚も大満足!隣の漁港で船を下りて、海沿いを歩きながらきれいな景色と音を楽しみました。

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2日目のフィールドワークでは「100年前から変わらない音」と「100年後には聞くことができなくなってしまう音」という2つテーマで聞こえた音を書き留めました。人が感じる100年と、海や木々たちが感じる100年という時間の単位は、全く違うのだろうなぁと思いました。

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「同じ音でも、人によって聞こえ方が違う」

お昼休憩を挟んで、午後はフィールドワークでそれぞれが書きためた音を共有する作業をしました。同じ音のことでも人によって、違うことばで記されていたり、聞こえ方が微妙に違っていたりしていたことが興味深かったです。反対に同じ音が気になったということも多くあって、どう聞こえたとしても印象に残る音というのは共通するのかなぁとも思いました。

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「音の再現を試みる」
フィールドワークで書き留めた音の中で、それぞれが気になった音を別の手段で再現してみました。つなかんの周りにあるものを使って、試行錯誤しながら音を作り、最後にみんなで発表しました。同じものでも、何とぶつけるか、こするのかによって音が変わってくることがおもしろかったです。発表のあと、それぞれの音を持ち寄ってセッションをしました。

この唐桑町鮪立にある音を積みこむ山車(だし)をこれから作り始めます。どんな山車ができあがるのでしょうか。
このワークショップは、7/30(土)、31(日)にも実施されますので、ぜひご参加ください!

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