法霊神楽

法霊神楽(ほうりょうかぐら)

青森県八戸市/郷土芸能

houryo

神社法霊神楽は、神社が育てた神楽組として今に残ります。
昭和21年、戦争で途絶えていた神楽奉納を再開させたいと、神社で人を集め師匠を招き掛かるお金を神社が負担しました。この始りには逸話があります。
当時の宮司の奥様が夢を見ました。
「わーも まづってけろ」。
そこで神社の裏側に絡んで育っていた杉の木と桜の木の根の部分で御姿(獅子頭)を作り権現様としました。
今私達は「さくらの権現様」「杉の権現様」と呼んでおります。
私達の神楽は「中山手(流)」と「江刺家手(流)」と「富津」の流派をのこしています。先代の師匠さん方が仲良く協力しあった結果です。
面白い事に「南部山伏神楽 中山手」と師匠から聞いた舞の流派は、岩手に入ると似たような動きで「江刺家手」として舞われています。
また、私達の江刺家手の動きは岩手の中山手に似ています。どこで交差をしたのか?面白い変わり様です。
山伏神楽として伝わる舞は 権現舞、山の神舞、鶏舞、三番叟、剣舞、翁舞、番楽、荒神、二人荒神、等がありますが、家固め、墓獅子などの祈祷や供養も残り引き継がれています。