内丸えんぶり組

内丸えんぶり組(うちまるえんぶりぐみ)

青森県八戸市/郷土芸能・八戸えんぶり

えんぶり_photo

八戸地方に伝承されるえんぶりは、その年の豊作を祈願する田植え踊りの一つで、約800 年前に伝わったという説があります。
「八戸のえんぶり」として国の重要無形民俗文化財に指定されています。
現在は約40組が2月17日に八戸市内の長者山新羅神社に奉納したのち、市内商店街や近郊農村部を門付けしてまわります。
組は通常20~30人くらいで構成されます。大きな烏帽子をつけた太夫が、「ジャンギ」と呼ばれる棒を使いながら稲作を表現した舞を踊り、途中には松の舞や大黒舞など様々な祝福舞が入ります。
内丸えんぶり組は創立85年。
取締組の一つで、各組の秩序や服装などを正す役どころを担っています。
3歳児から75歳まで幅広い年齢層で構成され、何代にもわたって大人から子どもたちに伝えられています。
失われつつある地域との繋がりや家族的な温かさもしっかりと根付いており、えんぶりを通じて伝統文化の重要性を理解し、日々活動に励んでいます。