ヨソ者が語る仮設住宅のクセもの
ワケあって現在、大船渡市内の応急仮設住宅に入居している。
そもそも仮設住宅って何だ?
『自然災害などにより居住できる住家を失い、自らの資金では住宅を新たに得ることのできない人に対し、行政が貸与する仮の住宅』(Wikipediaより引用)という定義らしい。
大船渡市内には仮設集落が点在している。各集落で状況は様々みたいだけど、僕がいる集落は徐々に入居者が減り、現在の入居率は60%くらいです。震災発生から4年が経ち、皆それぞれ復興への歩みを着実に進めているんだと思う。
仮設集落には談話室なる集会所的な建物が併設している。
そこには支援相談員が平日常駐していて、高齢者の話し相手や相談事に対応してくれる。手芸教室や食事会、草刈りといったゲリライベントも目白押し。
仮設とはいえ設備もなかなか上等なんです。お風呂なんか自動給湯で追い炊き機能付き。
あと防災行政無線機なるものが設置されてるんだけど、こいつがクセものなんです。
災害発生時の警報伝達や官公庁・公共団体等からのお知らせを受信し、スピーカーから強制的に放送する。聞き逃し防止の為、録音再生機能も付いてる。
ここいら界隈は、随所に設置されたトランペットスピーカーから7:00、12:00、17:00に時を告げる音楽が流れるんです。ちなみに17:00はイエスタデイ~♪。その音楽さえもこいつは健気に受信して強制放送するんです。
こっちがテレビ見てようが、寝てようがお構いなし。目覚まし関係なく起こされます。少し空気読めよって思うけどマシーン相手に無理な話。コンセント抜いちゃえば良いんだけど、有事の際に必要な情報が聞けないからそういう訳にもいかない。
なんにせよ『住めば都』、慣れるけどね。
(SANFES.スタッフ ichiro)