凛々しく伝統を守る「大槌の女」

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今年、9月12日陸前高田気仙大工左官伝承館に出演する金澤神楽のリーダー
太田未彩希(おおたみさき)さんを紹介したい。

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大槌の祭りは、荒々しく力強い男の祭り。

瓦礫の中を若干ヤンキー気味の男達が、怒りながら神輿を担ぎ、
若さあふれる虎舞の叫び声は眠っていた僕の野生を呼び覚ました。
いや〜、参加したい!!

なんだ、あの変わった獣は?なになに?「シシオドリ」っていうんですか?

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南洋から来た怪物は、カンナガラをかき乱し、現世と幻世をいったりきたり。

そんな野獣の臭いたっぷりの祭りの場に、似つかわしくない美女軍団が現れたぁー。
誰だあなたたちは?

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赤と橙の衣裳を着た若い年代の女性十数名。
真剣なまなざしで踊りに没頭している。
「金澤神楽」と書かれた旗。確かに、かぐらっぽい衣裳である。
と、云う訳で、金澤神楽を牽引するリーダー、太田未彩希さんにいきなり質問してみた。

何歳からやってるんすか?
O「2~3歳頃のからずっとお祭りには出てました。」

女性の多い団体ですね?っていうか、踊り手は全員女性?
O「そうです。下は幼稚園の年長さんからで、上は50代ですかね。
昔は、『女には絶対に踊らせない』と云われていたんですけど、
私の母が説得に説得を重ね、女性も参加できるようになったんです。」

由来は?
O「日本に古くから伝わる、天照大神の岩戸開きの様子を踊っています。岩宿の前で「長鳴き鶏」が鳴いて、朝だと勘違いした天照大神が岩戸から出てきて、世の中が明るくなったという神話を元に創られたそうです。」

いまは、リーダーなんですか?
O「お年寄りは、みんな80歳も越え、じゃあ私がって言う事で、新しい子をどんどん受け入れ、金澤地区以外の人も受け入れるようにして新しく教え、祭りやイベント等に参加しているんです。」

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最後に、メッセージをお願いします。
O「震災から4年経ちますけども、メディアにも出なくなって忘れられているような所もありますよね。実際まだまだ復興してない状態なので、家を再建したり公営住宅に移ったり、、、
伝統芸能の盛んな大槌なので、みんなに元気を与えられるような、私にはこれしかできないので、大槌町が元気だっていうのをみなさんに伝えていけたらと思います。是非、三陸にきてください。」

太田未彩希さんの鶏小舞三番が見れます。

(SANFES.スタッフ J)