三陸国際芸術祭2016 主催プログラム
100年後のまつりの支度 2016
「舟に音を積みこむ。」
100年後のまつりの支度とは
2015年より、宮城県気仙沼市唐桑町を舞台にスタートした美術家・斉藤道有とダンサー・栩秋太洋の共同プロジェクトです。その土地と暮らし、まつりや芸能について取材とフィールドワークを行い、今の暮らしをあらためて見つめ、未来にまつりを創造する試みです。
舞台となる気仙沼市唐桑町は北上山系の延長にあり、北西より南東へ細長く海に突き出したリアス式の半島で、その名は唐からの船が難船し、その積み荷であった桑に由来すると云われています。
唐桑は中小の入り江を漁港とした集落が多くあり、三陸の鰹漁発祥地であり、遠洋マグロ漁業の最盛期には「唐桑御殿」と呼ばれる大きな入母屋づくりの家々が多く建てられました。また、漁労文化と結びついた多くの郷土芸能が存在し、現在に引き継がれています。
昨年のプロジェクトでは唐桑町鮪立(しびたち)を中心に、文献に残る1300年前の史実を手がかりにフィールドワークをおこない、その過程で発見された風景やまなざし、身体感覚をもとに儀礼的様式のツアーを制作しました。
2年目となる今回は「舟に音を積み込む。」というタイトルのもと、「音」と「記憶」をテーマに昨年のツアー行程から音を拾い、身の回りにあるものを使ってその音を再生させる楽器をつくり、その楽器をつかった「おまつりの山車」を「気仙沼みなとまつり」のパレードにて披露する予定です。
フィールドワーク/制作 ※一般参加者募集
7月23日(土)〜8月6日(土) 10:00〜16:00
気仙沼みなとまつり街頭パレードでお披露目
8月7日(日) 11:00〜17:00(予定)
場所:気仙沼市唐桑町 など
会場:宮城県気仙沼市唐桑町野外会場 など
参加アーティスト
斉藤 道有(さいとう みちあり)
気仙沼/美術家
一般社団法人東北ツリーハウス観光協会2001年から仙台を拠点にインスタレーション作品やプロジェクト型の作品を制作。気仙沼で震災を経験したことから、「3月11日からのヒカリ」や「100のツリーハウス」をはじめ、「ば!ば!ば!プロジェクト」などの多面的な活動を展開し、創造的に地域社会を拓くことを目指している。
トチアキ タイヨウ
東京/ダンサー・振付家・俳優・演出家
taiyotochiaki&Co.主宰
1998ー2009年「山海塾」ダンサーとして30カ国以上で公演。近年は、体と町をフィールドにした調査・観察を創作の中心とし、表現の始まりにある身体感覚を捉えようと試みている。活動は多岐に渡り、ひとつのテーマを映像、造形、パフォーマンス、イベントなど、多様な切り口から弄ぶ。
唐桑町野外会場
宮城県気仙沼市唐桑町鮪立
JR大船渡線「気仙沼駅」またはバス停「気仙沼市役所前」下車、車で約40分
一関I.C →国道284号(約1時間30分)→ 唐桑町野外会場
一ノ関 →JR大船渡線(1時間30分)→ 気仙沼 →車(約35分)→ 唐桑町野外会場
宮城交通バス
仙台駅前 →宮城交通(約2時間)→ 気仙沼駅前 または 気仙沼市役所前 →車(約35分)→ 唐桑町野外会場
深夜バス「けせんライナー」
東京・池袋駅前 →けせんライナー(約7時間)→ 気仙沼市役所前 →車(約35分)→ 唐桑町野外会場
スケジュールカレンダー