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菅窪鹿踊・剣舞

田野畑村|菅窪鹿踊保存会

菅窪鹿踊(すげのくぼししおどり)は、囃子に合わせて身体を被う幕を内側から動かして踊る幕踊系に属し、一人立、八頭で構成する。
近世に大芦から菅窪に移り住んだ大工の常五郎が伝えたといわれており、大芦に享和年間(1801年〜1803年)に建立した大念仏供養の石碑、菅窪に太夫常五郎が建立した嘉永5年(1852年)銘の大念仏供養碑が残っている。
同一の踊組が鹿踊りから早がわりして剣舞を踊る珍しい芸態をもっている。
鹿踊りは、鹿頭が野生鹿を象っていることが特徴的で、菅江真澄の「奥南部の鹿踊面写生図」に類似するなど芸能史的に注目される。
剣舞の代表芸とする大念仏は、大念仏の功徳に及び口上があり、二人一組の踊子7組が採物を異にして供養念仏を唱えて踊るもので、民間の祖霊信仰を基とした芸能である。
また、花笠や銭太鼓を採物とする他の曲目も独特で、地方的特色を示している。
毎年盆の14日に菅窪の共同墓地で、また5月の雷電神社の祭礼などで踊られている。

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