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浦浜念仏剣舞

上村獅子方若連中

富山県の南西部に位置する利賀村は平成16年に8つの町村と合併し、南砺市となった。富山県内でも特別豪雪地帯に指定されている利賀村では、雪解けを待って5月に各地区で春祭りを行い、地区の繁栄(定悪魔払い)と五穀豊穣を祈って獅子舞を奉納。私たちが住む上村地区の獅子舞は、今から157年前、万延元年(1860)が創始といわれる。
当初は幕内に二人が入る小型の獅子舞だったが、明治初年に、大勢の若者が獅子舞に参加できるようにと、隣町から砺波獅子の流れを汲む大型の獅子(百足獅子)舞を習い、現在は獅子頭を含め11人が幕内に入り獅子舞を行っている。
上村地区の獅子舞の特徴として、大きな獅子に立ち向かう「獅子取り」と呼ばれる役者が刀・なぎなた・鎖鎌など、さまざまな武器を使って代わる代わりに挑んでいく。
多数の獅子舞が保存されている富山県内でも屈指の勇壮さを誇り、これまでに富山県代表としてオーストラリア万博を始め、杜の賑いin東京、ひたち秋祭り~郷土芸能大祭などにも招待され、その技を披露している。