柿内沢鹿踊
柿内沢鹿踊(かきないざわししおどり)
岩手県気仙郡住田町世田米/郷土芸能
柿内沢鹿踊芸能保存会
鹿角を付け、背中にササラという依代(よりしろ)を背負い、腰にさげた太鼓を叩きながら踊る踊りで、寛永4年(1627)の古文書に記されている旧世田米村の肝入(村長)登戸屋敷弥市の子孫加蔵の代の寛政元年(1789)に、矢作村馬越(現陸前高田市矢作町)より伝授された。
加蔵は若くして妻を失い、愛児一人と馬一頭が残された。
途方にくれていたが、馬を売って矢作村に行き、鹿踊を習い、妻の霊前で踊ったという。
一関市大東町を中心に分布する行山流(ぎょうざんりゅう)山口派に属し、活発で勇壮な動きをする踊りである。