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高敞農楽保存会(韓国農楽) こちゃんのうがくほぞんかい(かんこくのうがく)

  • 海外アーティスト
  • 2014

演者も観客も皆で豊作を祈る。祈りの方法は舞踊と音楽。天に響く様々な音は豊作の神々を呼び、地をはねる足音は地の神を呼び覚ます。韓国の南西部に位置する、全羅北道(チョルラプッド)高敞郡(コチャングン)の伝統芸能「高敞農楽」を伝承する団体。農楽は、砂時計型をした両面太鼓「チャング」や、天高く響く鉦「ケンガリ」などを身につけて舞い踊る芸能で、韓国の打楽器音楽「サムルノリ」の原型として知られる。高敞農楽は2000年に全羅北道無形文化財第7-6号に指定され、2006年より社団法人として活動。高敞の地域色を活かした農楽を目指し、地元での行事開催やソウルなどの都市での舞台公演の企画上演などのほか、高敞農楽伝授館を運営して、地域住民や大学生らに教育を行っている。保存会には70人余りの会員が所属しており、なかでも農楽をプロとして伝承する7名の演奏者が中心となっている。今回はそのうち精鋭の6名のメンバーが来日し、村祭りのなかで演じられてきた農楽のなかでも、もっとも音楽的・舞踊的な技巧が凝縮された「パンクッ」の演目を中心に披露する。村祭り的な力強さや奥深さ、そして現代の人々にも通じるモッ(粋、カッコ良さ)とマッ(味、色合い)を楽しんでほしい。

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